伊藤まさこのおやつの時間
2014年10月11日 . 土 ― 10月19日 . 日
10月15日(水)定休
・伊籐まさこさん在廊日 11日(土)・12日(日)
在廊日には、まさこさんお手製のお菓子がおたのしみいただけます。(数量限定)
・11日午後4時より、特別ゲスト遠藤柊一郎さんによるコントラバスコンサート
・会期中、杉謙太郎さんのお花のお稽古を開催します。11日、12日、13日 各日午前・午後(予約制)
詳しくはパンフレットをご覧ください。
・この器を見た瞬間、ころころと丸いポルボローネを盛りたい、そう思った。
粉砂糖の雪を全体に降らすと、器がふだんとはまた違う表情になった。
黒田泰蔵/平台皿 抹茶のポルボローネ
・「温泉まんじゅう」「薯蕷」「抹茶」3つの味わいが楽しめるよう、
小さなサイズで作ったおまんじゅう。
素朴な味わいはコーヒーとの相性もよい。
白いカップもシルバーのトレーもふだんのおやつの時間によく登場するもの。
展覧会のために用意された器以外に、 ふだん愛着のある器や道具も展示される。
そば猪口/岡田直人 銀メッキ盆/猿山修
「温泉」「薯蕷(じょうよ)」「抹茶」三つの味のおまんじゅう
・秋の定番といえば栗のきんとん。 栗の風味がじんわりと口に広がり、
ひとつで秋を堪能できる。 器はきんとんに馴染む色あいのものを。
錆盆の風合いが全体を引き締める。
鉄錆角盆/内田鋼一 唐津小皿/村木雄児 栗きんとん
・ 陶、木工、金属、硝子。 お願いした作家さんは全部で「18」組。
「おやつ」というくくりの中で、これだけの様々な表情の器が集まった。
右上から 焼〆片口/野口悦士 丸皿/石田誠 そば猪口・リンカ小皿/岡田直人 栗手塩皿/佃眞吾 白磁輪花皿/森岡由利子 中上から ツギころ/吉田次朗 唐津ゆのみ・唐津豆皿/村木雄児 ガラス皿 流レニ咲ク/艸田正樹 左上から 焼〆皿/森岡成好 灰釉鎬ポット/余宮隆
・伊藤まさこ 1970年、神奈川県横浜市生まれ。
文化服装学院でデザインと洋裁を学んだ後、料理や雑貨など暮らしまわりのスタイリストに。
数々の料理本、雑誌で活躍するほか、自身も料理や旅の本を執筆するなど活動の幅を広げている。
・出品作家
石田誠/ゆのみ・小皿 内田鋼一/鉄錆角盆 岡田直人/そば猪口・小皿 開化堂/茶筒 金網つじ/茶こし 艸田正樹/ガラス皿・ゆのみ 黒田泰蔵/皿・ポット 匙屋 さかいあつし/菓子切り 猿山修/トレイ・そば猪口 竹俣勇壱/菓子切り 佃真吾/トレイ・皿 野口悦士/急須・ゆのみ 村木雄児/小皿 ・ゆのみ・ポット 森岡成好/皿 森岡由利子/皿・ゆのみ 吉田次朗/ゆのみ・皿 余宮隆/ポット・ゆのみ 菜の花/菓子・杉板
◎リーフレットのダウンロードはこちらから(2.4MB)
神林學 彫刻
2014年9月27日. 土― 10月5日. 日
open 11:00 ―17:30
close 10月1日. 日
・神林さんを囲んで オープニングワインパーティー
日時/ 9月27日(土) 17 : 00 -18 : 30
会場/ 箱根菜の花展示室 ワインソムリエ渡辺綾さんがセレクトしたワインが届きます。(参加費2 ,000円)
暑い夏の終わり、神林さんと居酒屋のカウンターにいた。
話題は、二人が初めて出会ったときのこと。29年前。
小田原駅前で始めたばかりの菜の花の茶房で、僕は神林さんを見るなり、「お前、生きていたのか」と言ったらしい。そして握手。
なぜかずっと以前から、もしかしたら前世で、知っているような気がしたのだ。
その日から付き合いが始まり、神林さんの石膏作品「春蝉」の少年は、永らく 茶房を見守ることとなる。
石膏、テラコッタ、ワイヤー、スタッコ( 日干し煉瓦)、さまざまな素材から うまれる作品の、根底に流れるのは、人体への深い造詣。
彼の作品は、一瞬の身体の動きを切り取っている。あるものは戦士の骸であり、 また、あるものは神が宿ったように光を放つ。
何年もの間、彼の作品を見てきて、心を打たれながらも、毎回 「まだもっと、まだもっと」と思ってしまう。
もっともっと深いところへ、これからも進化していくに違いないと。
今回は、箱根菜の花展示室で、初めての、満を持しての展示である。 大きな作品もやって来る。僕は、「まだもっと」と思いたくて待っている。
菜の花 店主 髙橋台一
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丸山正 黒物着
2014年9月18日. 木― 9月23日. 火
open 11:00 ―17:30
作家在廊日 18日. 19日. 23日
20日・21日には、刺繍家の三原佳子さんが在廊。
三原さんはマルファクトリーの帯に刺繍をされています。
・丸山 正による巻き付けパフォーマンス
丸山正さん在廊日の随時開催
反物を身体に巻き付けてもらうだけなのに、まるで着物と帯を
身につけているように感じられます。
あなたもぜひ体験して、変わりゆく自分を発見してください。
10年前に丸山さんは製作の場を長野の旧大岡村に移した。何を考えているのかはわからないが、僕にとってはふと立ち返らせてくれるものがある。
どういう風にしたいか、やっている姿勢についてそれを一年前に代官山で確かめ合った。
会ってからこの方、ずうっとやってきたことを振り返ってみたら熱いものがあるというよりは、じわじわとくるものがある。モノではなくヒトから。
うちでの企画は4年間のブランクの後で、ちょうど10回目に当たる。じいっと、しっとり登場です。
丸山さんは高田喜佐さんに出会いたくてじっと待ち構えていたそうだ。その喜佐さんから紹介されて、僕と出会ったのが15年前。
この夏書家の華雪さんと行けなくなってしまった大岡村。もし行けたら宮城まり子さんと出会えていたかもしれない。
「20年前の反物があるの。いま着たいの。」と言って来られたそうだ。僕が感じているものと、宮城さんが感じているものが近いような気がした。また20年じいっと待っていたというのが、丸山さんが僕を立ち返らせてくれる感性や精神に近いものの気がします。
2014 .9 .7 菜の花店主 たかはしたいいち
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杉 謙太郎さんお花のお稽古のご案内 (終了いたしました) 次回お稽古は10月開催予定です。
杉 謙太郎さんお花のお稽古のご案内
6月の井上有一展にお花を生けてくださった杉さん。
大きな書の前にいけられた、凛としていながらも柔らかな印象のお花に、多くの方が足を止めて見入っていらっしゃいました。
今回のお稽古は少人数での開催ですので、杉さんが一人ひとりにじっくりお稽古をしてくださいます。
各日、少しずつですが余裕がございますので、
暑さの厳しいこの時期、山からの風を感じる箱根湯本へ、
ぜひお越しください。
【日時】2014年8月10日(日)11日(月)
午前の部 9:30-13:00/午後の部14:00-17:30(各日)
【定員】各回定員6名様 連続講座ではありません。
【会場】箱根菜の花展示室
足柄下郡箱根町湯本351-2(高瀬省三展会場2階)
0460-83-8166(会期中のみ)
※会場は和室となります。座りやすいお召し物でお越し下さい。
【参加費】各回7,000円(花材費込み・予約制)
午前 午後 1日通しの方は 11,000円
【持ち物】花ばさみ、タオル(花や道具を拭くのに使います)
【お申込】うつわ菜の花へお電話にてお申込み下さい。
0465-24-7020
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杉 謙太郎 (すぎ けんたろう)
1975年 福岡生まれ
1993年 花を始める
高瀬省三展/ 彫刻
2014年8月2日. 土−8月17日. 日
open:11:00 −17:30/close 6日(水)13日(水)
高瀬さんとは、13年前の大磯の桃の家で会って、何か気が 合って、その後まもなくして彼は亡くなってしまった。 高瀬さんが、詩人の茨木のり子の本の、表紙の絵を描いた人であり、死が近いことがわかってから彫刻をしている人であることも知らなかった。 彼の死後、ご家族が住んでいた家を出るにあたって、そこを借りようと思って相談にでかけるところから、またつながって いったのでした。
筑摩書房から出された「風の化石」という本が、その彫刻のすべてを網羅している。カメラマンの坂本真典さんという方が、 カメラマンとしてではなく、彼が作っていることにびっくりして、ひたすら撮り続け、それが本になった。 その本は、高瀬さんが亡くなる二ヶ月前にできあがりました。
高瀬さんは朝夕、大磯の浜辺を散歩して、打ち上げられている流木を拾っては、それを「風の化石」と名付けたといいます。そこには色々なドラマがあって、三角の目をした女性が手をひろげ、ひろげた両手が羽根になって、飛び立ちそうな姿に変 わったり、力士や男の実在感のある姿や、少年の、いま蹴ろうとするサッカーの姿、女の人が白い服を着てすうーっと立っているのが存在を感じさせる「午後の魂」。 2010年の平塚市美術館での展示の後、これらの作品がバラバラになることを惜しんで、私が作品をいただくことになりました。 いくつかの姿に出会えて、何か自分の中に気持ちがひしひしと伝わってくるような気にさせてくれます。どうぞお出かけ下さい。
菜の花 店主 髙橋台一
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