神林學 彫刻
2014年9月27日. 土― 10月5日. 日
open 11:00 ―17:30
close 10月1日. 日
・神林さんを囲んで オープニングワインパーティー
日時/ 9月27日(土) 17 : 00 -18 : 30
会場/ 箱根菜の花展示室 ワインソムリエ渡辺綾さんがセレクトしたワインが届きます。(参加費2 ,000円)
暑い夏の終わり、神林さんと居酒屋のカウンターにいた。
話題は、二人が初めて出会ったときのこと。29年前。
小田原駅前で始めたばかりの菜の花の茶房で、僕は神林さんを見るなり、「お前、生きていたのか」と言ったらしい。そして握手。
なぜかずっと以前から、もしかしたら前世で、知っているような気がしたのだ。
その日から付き合いが始まり、神林さんの石膏作品「春蝉」の少年は、永らく 茶房を見守ることとなる。
石膏、テラコッタ、ワイヤー、スタッコ( 日干し煉瓦)、さまざまな素材から うまれる作品の、根底に流れるのは、人体への深い造詣。
彼の作品は、一瞬の身体の動きを切り取っている。あるものは戦士の骸であり、 また、あるものは神が宿ったように光を放つ。
何年もの間、彼の作品を見てきて、心を打たれながらも、毎回 「まだもっと、まだもっと」と思ってしまう。
もっともっと深いところへ、これからも進化していくに違いないと。
今回は、箱根菜の花展示室で、初めての、満を持しての展示である。 大きな作品もやって来る。僕は、「まだもっと」と思いたくて待っている。
菜の花 店主 髙橋台一
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