床一面の
展示室が初めての方も、何度もいらしている方も、入り口では一様に「わぁ」と小さな声をあげるのが、
床に並んだ陶たち。塊なのに表情があり、羅漢さんのようです。
美味しそう!と言う方が多いのは、軽やかな質感のこちら。
ふんわりゆらり
後ろから見ると
植松永次さんの個展が始まりました
『土から土へ』
土から生えているような、600個の作品は、土をちぎって、野焼きや窯など、さまざまな焼き方をしたもの。
『陽光』
土壁に並んだ曲線は、もみがらを土に浸して焼いたもの。
植松永次展
2013.11.30.sat―12.8.sun
開館時間 11:00〜17:30 定休日 水曜日
作家在廊日 11月30日(土). 12月1日(日)
入館料 500円(コーヒー or 抹茶+お菓子付)
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土から生まれる形に土を見る。
水や空気と同じく、人間にとって
大切な土。土の形が身近にある
大切なものを改めて感じさせてくれる。
植松永次
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「土から生まれる形に土を見る。」
自分が作ったものを、そうは思わず、ながめている植松さんが存在しているなあと思った。
この人と会っていると、忘れかけている自分に出くわしたり、記憶
の中にあるものが何故かフツフツと思い起こされることがおこる。
この人が語りかけると、もう一人の自分が清々しく反応して元気に
なったり、いつもとは違う深い処に連れて行かれる。そしていつも
もう少し一緒にいたくなり、困ってしまう。それはとりも直さず気
持ちがいいということなんだと思う。
そういう人が「土から生まれる形に土を見る。」と書くものだから、
こちらはあわてて、どうしたら良いものなのか、作られたものたち
をじいーと見ることとなる。
暖かく、熱いのです。
2013年11月6日 菜の花店主 たかはしたいいち
リーフレットのダウンロードはこちらから(PDF2.9MB)
阪口鶴代展
2013.11.15friー11.25mon
開館時間 11:00〜17:30 定休日 水曜日
作家在郎日 15日(金)17日(日)23日(土)24日(日) 25日(月)
入館料 500円(コーヒー or 抹茶+お菓子付)
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描くという心身からの衝動に忠実に従い
小さくとも はてしない仕事の中で
描いては問いかけ、問いかけては描きながら
かすかな予感を追いかけていく、
そんな仕事の中から積層されてくる
壊れてもなお在るもの。
そういう絵画を想う
阪口鶴代
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春の気持ちの良い日に阪口さんの家に訪ねて行った。
そ れは、高台の温泉のある静かな丘の上にあった。
対岸の ほっそりとした山が続いていてホッとした。
そしてその うしろに、どんーと富士山が見えたのだった。一杯のコー ヒーを頂いたのだが、美味しかった。黒田泰蔵さんのカッ プに入って。 まずは一作ほしいむねを伝えて、後にした。
そんなことがあって、自分にとっての一作目を届けて下さった。描くのが阪口さんで、受け手は僕。そのことが、何 故かずうーと心にかけられた、おまじないのように思え るのです。一人の作家の企画とは、そんなことから始まる のですね。
全作品6点です。
2013 年11月1日 菜の花店主 たかはしたいいち
箱根での次回企画は阪口鶴代さん
11月15日より始まります。
小田原 うつわ菜の花での企画は
森岡成好展 10月5日〜14日
内田鋼一展 10月19日〜27日
三谷龍二展 11月8日〜11月16日
どうぞお出かけください
パナリ焼展に合わせて出版しました『PANARI』は、
うつわ菜の花、菜の花暮らしの道具店にて販売しています。
代官山蔦屋書店でも引き続きお取り扱い頂いております。
パナリ焼展は終了致しました
ご好評頂いておりました「パナリ焼〜琉球弧の風」は、8日をもちまして終了致しました。
7日に行われた、琉球茶会
代官山蔦屋書店3号館一階には引き続き出店中。
今回出版した「パナリ」、パナリ焼成実験の記録映画DVD「風の島」は
そちらでも販売しています。
パナリ焼展図録「パナリ」について
パナリ焼展の会期は、あと4日となりました。
北陸や九州、沖縄などの遠方からもお越し頂き、
また、見てくださった方からのお勧めでいらしてくださる方、
二度目のご来場の方も多く、パナリの魅力をあらためて感じます。
会場にお越しになれないお客さまから、図録についてのお問い合わせも多く頂いておりますが、
東京方面のお客さまには、代官山蔦屋書店にて、
9月末までの期間限定で店内に小さなコーナーを頂き、図録「パナリ」を販売しております。
パナリ焼も一点展示、菜の花暮らしの道具店、和菓子菜の花の商品も並んでいます。
店主高橋の笑顔写真が目印です。