井上有一の書 杉謙太郎の花
2014年6月14日. 土−6月29日. 日
open:11:00 −17:30/close 18日(水)25日(水)
・杉謙太郎の花
14日−16日・20日−22日、杉さんが有一の書に対峙して花をいけます。
井上有一さんは不思議な人だ。 私は会っていないのに、私の父の顔にそっくりなのだ。 私がはじめて和菓子屋のお店をもった日、1985年6月23日。 有一はその6月15日去っていった。考えれば29年目。 父は、有一の大きな書「愛」を若い私が無理をして入手した時、怒ることはなかった。今思うと不思議であった。 そして死んでいった。
「貧」などは力強く、どぶっと紙につけた一瞬から生きてくる。動いていく。 有一の書を見ていると大きな熊と出会いがしらに手が出ていて、こちらの首がふっとばされるような気にさせるものがある。
この身体でどううけとめろというのだろうか。
今回はさらっとかろやかな「象」「圓」。 20年ぶりにあらわれた「山」「山」「山」たち。 おそろしい山たちである。ここは箱根山。どうどうと対峙できるでしょうか。 「風」と「菜」これも何年も見られることもなく眠っていたようです。「海月」「月」大きな「風」「塔」「円」。ずうっと好きだった「麻」や「寧」がやってくる。「幻」も来ます。わけもわからない「哄」が幻想的なエネルギーをちらつかしてやってくる。 これだけのものをすべてかけられるかわからないが、箱根菜の花展示室の空間でぜひ見ていただきたい。
店主 たかはしたいいち。
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